神奈川（横浜・鎌倉・湘南）心と体を整えるフェルデンクライス・メソッド®︎ "CIRCLES"

神奈川県の横浜市／鎌倉市／湘南地域にて「フェルデンクライス・メソッド」という心と体を整えるレッスンを行なっております。肩こりや腰痛などの慢性的な痛みや疲労感、精神的ストレスから引き起こされる不眠、鬱（うつ）などの心身の様々な症状の改善と、アスリートやダンサー、ミュージシャンなどスポーツ／芸術分野でのパフォーマンス向上をサポートいたします。

フェルデンクライス・メソッドのレッスンはプラクティショナーの言葉に従ってクライアントが静かに自分自身を観察し、自らゆったりとした「動き」を行うことを通して様々な気付きを得られるグループレッスン「ATM（Awareness Through　Movement）」と、プラクティショナーの手によって穏やかに「動き」を導かれながら、クライアントは受動的な状態で様々な刺激と感覚を体感し、機能的統合をはかっていく施術式の個人レッスン「FI（Functional Integration）」の二つのタイプのレッスンからお好きな方をお選びいただけます。

このフェルデンクライス・メソッドはイスラエルの物理学者　モーシェ・フェルデンクライス博士が創始・体系化した身体学習法で、整体やマッサージ、カイロプラクティック、筋膜リリースのように身体の各部位に直接刺激を与えることで骨格や筋肉の状態を変化させるものではなく、穏やかな体の動きや肌への接触などによる全身の感覚器からの感覚刺激が脳を活性化することで、脳から体への伝達を改善・洗練させていくもので非常に効果的であり、尚且つとても安全なものです。

プラクティショナーは言葉、または繊細な手によって動きを導き、クライアントの学習をサポートしていきます。心身の状態を改善するだけでなく、学習のプロセスそのものを体験する事で、人生の可能性を大きく広げる柔軟な思考を養うことができます。心身の症状にお悩みの方や、スポーツ等の能力アップをお望みの方はぜひ、一度効果を体験しにいらしてください。

また自閉症スペクトラムやADHD（注意欠陥多動性障害）などの発達障害、ダウンシンドローム、脳性麻痺といった障害をお持ちで、運動発達や様々な体を使った活動の習得、読み書きなどの言語の習得に困難を抱えており特別な支援が必要なお子様、そして、大人の方でも発達障害の診断を受けた方や、その傾向をお持ちの方（人とのコミュニケーションが苦手、常に緊張していてなんとなく動きがぎこちない、仕事などでミスが多い、、、etc）へのサポートも行なっております。まずはお気軽にご相談ください。

創始者であるモーシェ・フェルデンクライス博士（Moshe Feldenkrais：1904～1984）は旧ロシア領ポーランド（現在のベラルーシ共和国）のユダヤ人の家庭に生まれ、14歳の時に単身歩いてパレスチナへ渡り、イスラエル建国に尽力した開拓労働者の一人でした。その後、彼はフランス パリのソルボンヌ大学で数学と物理学の博士号を取得し、ノーベル賞受賞者フレデリック・ジョリオ＝キュリー(キュリー夫人の娘婿）と共に初期の原子力研究に携わりました。いわば、その時代の先駆的な科学者の一人と言えます。第二次世界大戦中は、ナチスの手を逃れてイギリスに渡り英国海軍省の仕官になり、対ドイツ潜水艦作戦で音波探知装置（ソナー）の開発に参加して特許を取得しています。終戦後はイスラエルに帰国し、イスラエル軍の電子部門の初代責任者を務めました。

また、在仏中には柔道の創始者 嘉納治五郎と出会い、外国人初の黒帯保持者となっています。嘉納本人との交流の中で柔道のヨーロッパでの普及を託されると、欧州初の柔道クラブを設立、指導に当たるとともに、何冊もの柔道に関する著書をしたため、現在の柔道大国フランスの礎を築きました。そんな、運動好きなフェルデンクライス博士でしたが、サッカーの最中に膝に怪我を負います。その後、幾度か回復しては再び怪我を繰り返し、いよいよ歩くこともままならない程の重い障害を負ってしまいます。医師から告げられたのは「成功の可能性が50%で、もし失敗すれば切断の恐れもある手術を受けるか、もしくは障害者として生涯車椅子の生活を送るか」という言葉だったと言われています。

結局、彼は手術を受け入れず、持ち前の頭脳と研究心で、自らの怪我を自力で克服する道を選びました。大脳生理学、神経生理学、心理学、解剖学、系統発生学、サイバネティクスなど広範な科学的知識とヨガ、そして柔道の経験とを統合し、自分自身の脳と体に歩くことを再教育し、見事にこの危機を乗り切りました。再び歩くことができるようになった彼は、自分自身の体を実験台にしながら、人間の行動と学習のメカニズムについて研究を重ねていきました。そのうち、彼の元に教えを請う人々が集まり始め、やがて「フェルデンクライス・メソッド」として体系化されていきます。

フェルデンクライス博士の名が世に知れ渡るきっかけとなったのが、イスラエルの初代首相 ダヴィド・ベン＝グリオンのリハビリテーションに成功したことでした。彼は体調が回復した後も博士からのレッスンを定期的に受け続け、76歳の時にレッスンの成果として浜辺でヘッドスタンディング（三点倒立）した時の写真はTIME紙に掲載され、世界中がフェルデンクライス博士の偉業を知ることとなったのでした。日本ではまだまだ知名度の低いフェルデンクライス・メソッドですが、現在ではヨーロッパ・北米を中心にアジア・南米へと世界中に広がりを見せ、医療やアート、スポーツの分野などで注目され活用されています。

戸田 光（Toda Hkaru）

＊ IFF認定 フェルデンクライス・メソッド プラクティショナー

＊ かながわ介護予防・健康づくり運動指導員

神奈川県横浜市出身、幼い頃から様々なスポーツや楽器など体を使って表現することに慣れ親しむ。

法学部卒業後、シンガーソングライターとしての活動を行い、その中で身体の不調やそのメンテナンス方法、心との関係に興味をいだいて様々な手技や療法を体験・研究する。

ある一冊の本を通してフェルデンクライス・メソッドの不思議な魅力を体験することになり、いてもたってもいられずプラクティショナーによる実際のATMレッスンの門を叩いた。定期的にレッスンを受けるようになって、程無くしてプラクティショナー養成コースへと入学する。

養成コースではエラット・アルマゴール博士を始め、世界的に活躍している数々のトレーナー達からこのメソッドの奥深い世界を様々な角度から教わる。卒業までの4年間はとても貴重で特別な時間となった。

2014年よりレッスンを教え始める。自身の運動経験のほかに、日々の子育てや介護施設で高齢者のリハビリに従事した経験などを生かして幅広い世代のニーズに寄り添ったレッスンを行う。

2019年 さらなるメソッドの研究と普及に尽力するため、フェルデンクライス・メソッド Circles[サークルズ]を立ち上げる。